aws運用のノウハウのご紹介

クラウドサービスであるawsを導入する際、従来のオンプレミスのやり方をそのままawsに適用しようとするケースも多いようです。しかし、これでは無駄なコストがかかるなど、うまくいかないことが多いです。awsには、awsならではの運用の仕方があります。

ここでは、コストダウンをはじめとするaws運用のノウハウをご紹介していきます。

awsの特徴

aws(Amazon Web Services)は、アマゾンの提供するパブリッククラウドサービスです。高いセキュリティを持ち、多くのサービスや、さまざまな種類のEC2インスタンス(仮想サーバー)など、豊富な機能が提供されています。

もともとアマゾンの社内で運用していたシステムをもとに、2006年に公開されました。パブリッククラウドサービスの中でも長い歴史を持ち、世界でもトップクラスのユーザー数です。そしてawsは、このスケールメリットをユーザーに還元しており、これまでも60回以上の値下げをし、新しいサービスも次々に提供されています。

またawsの料金体系は基本的に従量制ですが、一部のサービスでは期間契約の制度もあります。こうしたawsの特徴を知っておくことは、aws運営のノウハウを知るうえでも役に立つと言えます。

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awsならではの運用が必要

システムの「運用」というと、オンプレミスではシステムの「保守」が大きな割合を占めるのではないでしょうか。クラウドサービスであるawsを利用すれば、こうした保守の手間は大幅に低減されます。しかし、オンプレミスのシステムをそのままawsに移行すれば、保守だけが低減されてそれでよいかというと、そうではありません。

awsには、awsならではの運用の注意点もあります。まず注意したいのは、awsは基本的に従量制の料金システムだということです。このため、導入の際の初期費用は大幅に低減されますが、運用の仕方が良くないと大きなコストがかかってしまうことがあります。

またawsのようなクラウドサービスでは、ユーザーがセキュリティの設定を間違えたような場合、不特定の人から攻撃を受ける可能性もあるため、十分な注意が必要です。

リソースの最適化

オンプレミスでシステムを構築する場合は、負荷が増大してもシステムをすぐに拡張することができないため、最大の負荷を前提として構築する必要があります。また、いったん導入してしまえば、ずっと稼働させていても、電気代などを除けばコストはそれほど変わりません。

これに対し、awsは基本的に従量制の料金体系です。このため、インスタンス(仮想サーバー)等のリソースは必要な時だけ起動し、不要な時は停止するというのが基本になります。なお、awsは従量制が基本なのですが、EC2など一部のサービスにはリザーブドキャパシティーと呼ばれるサービスもあります。

これは、1年や3年といった一定期間を契約することにより、従量制で使い続けるよりも料金が割引になるものです。EC2ではリザーブドインスタンスと呼ばれ、常時インスタンスを稼働させるのであれば、このリザーブドインスタンスを利用したほうが料金が安くなります。

このため、常時利用するものはリザーブドインスタンスを用い、そうでないものはオンデマンドインスタンスを利用するというように使い分けることで、全体のコストを低減させることが可能です。ただし、このリザーブドインスタンスは、使わなくなったからといってキャンセルはできませんので、注意が必要です。

このため、リザーブドインスタンスを契約する場合は、本当に必要な量を十分に検討したうえで行う必要があります。なお、期間は1年より3年の方が割引率は高いのですが、awsは頻繁に新しいサービスが提供されたり料金が値下げされることがあります。

このため、長い期間で契約すると、契約中にもっとお得なサービスが出てきたり、値下げされたりするといったことも無いとは限りません。やはり1年単位での契約が無難と言えるのではないでしょうか。

定期的な見直しを

awsは、EC2のインスタンスひとつとっても、さまざまなCPUやメモリー、ディスク容量等、多くの種類から選ぶことができます。もちろん導入の際に最適なものを選ぶことも大切ですが、導入から月日が経てば業務の内容や量が変化することも少なくありません。

このため、使用するリソースの種類について定期的に見直しを行い、最適なものを選択するようにするべきです。そして、こうしたことが比較的容易にできるというのも、awsなどのクラウドサービスの大きなメリットと言えます。

なお、リザーブドインスタンスは契約期間中のキャンセルはできませんが、契約期間が終了する際には、そのままの形で更新を行うのがよいかどうか、十分に検討する必要があります。また、awsは料金が値下げされたり、新しいサービスが提供されることがよくあります。

こうしたことも常にチェックし、自分の業務にとってお得なサービスがあれば、その導入を検討するのが良いでしょう。

セキュリティ面での注意点

awsは第三者監査によるセキュリティやコンプライアンスについての検証が実施されており、高いセキュリティを有していると言われています。しかし注意しなければならないのは、あくまでこれはawsはセキュリティの高いシステムを提供している、ということであり、それをどう使うかはユーザーの責任だということです。

すなわち、aws上のOSやデータ等のセキュリティ管理は、ユーザーの責任になります。決して「awsに移行すればそれで安心」というわけではありませんので、注意が必要です。また、awsは簡単にインスタンス(仮想サーバー)をセットアップして利用できるということが大きなメリットですが、このことは少しの設定ミスがセキュリティ上の大きな問題につながることになりかねません。

たとえばアクセスコントロールの設定を間違えたりした場合、awsのようなクラウドサービスでは、社内だけではなく不特定の人にデータが漏洩してしまう可能性もありますので、十分に注意する必要があります。

awsの最適な運用のために

awsにはawsならではの運用の仕方があります。リソースの最適化や定期的な見直しをすることにより、コストを下げることが可能です。また、aws自体は高いセキュリティを持っていますが、利用する上でのセキュリティの管理は、ユーザーがきちんと行う必要があります。

さもないと、awsのようなクラウドサービスでは、社内だけではなく不特定の人に攻撃を受ける可能性があるため、十分な注意が必要です。